SERIES-600 diary

鉄道やNゲージのトピックを中心に気まぐれでまとめていきます。

8年前の8月にまだあったムーンライト

2014年の8月、時間はたくさん、資金はそこそこあったので、北陸新幹線開業でいろいろと影響を受けるであろう列車達を巡礼する旅行に行ってきました。
その旅行の一番列車が"ムーンライト信州"でした。繁忙期に"新宿~白馬(長野)"までを結ぶ列車で、主に登山客向けの夜行列車です。0時前に新宿を出発し、早朝に長野県内に到着するので登山客にとっては重宝する列車だと思います。


2014年8月下旬の新宿駅ホームに入線する183・189系

当時はこの形式が充当されていました。この時代に国鉄の特急型列車に乗れるだけでも、鉄道ファンとしてはありがたい。かつては信越線の"あさま"や中央線の"あずさ"として走っていた列車で、私が物心ついたころにはその役目は終えていました。その車両に信州方面に向けて乗れるのは、やはりテンションが上がります。5,6本ある編成のうち、この編成(N101編成)のみ国鉄特急色に塗り替えられていて、他は緑色をしていました。列車は片道のみの設定なので、昼間に長野からわざわざ東京まで回送されてくるそうです。

 


新宿駅9番線 23:54分発 信濃大町まで乗車

ホーム上の案内が良い雰囲気ですね。快速列車なので青春18きっぷと指定席料金(520円)のみで乗ることができました。車内の設備は普通席のみで、一晩乗り通すには体力がいります。照明も減光されず空調もやや寒いです。とにかく安く早朝に到着したいということであればうってつけです。
平日真っ只中というのもあってそれほど混雑はしていませんでしたが、登山客&鉄道マニアを乗せて出発です。車内チャイム(オルゴール風の鉄道唱歌)が流れます。
途中、中央線の主要な各駅を停車していきます。速度は低めで体感では40~50km/h程度でしたので、揺れが気になることはありませんでした。ちなみにヘッドマークはシンプルながら専用のものが出ます。

 

 

うつろうつろとしているうちに松本駅には5時頃に到着しました。ここではアルピコ交通の一日一本限定の速達列車に接続するダイヤになっています。上高地に最速で到着できるためか大勢の人が下りていった気がします。このへんは早朝すぎてぼーっとしていたので状況はあまり覚えていません笑
私もこの日に上高地に行くのですが、この列車にもう少し乗っていたかったので信濃大町まで乗ることにしていました。また松本には戻ってきます。

夜が明ける頃に大糸線に入ります。大糸線はもともと景色が良く、夜明けの景色はさらに素晴らしいです。

いよいよ信濃大町に到着しました。この列車はさらに先の白馬まで向かいます。ムーンライト信州は来年にはなくなってしまう可能性があったので、最後まで見届けました。

当時はムーンライト系列の列車はこれしかなく貴重な経験をすることができました。夜行列車は削減される一方ですが、別な形で復活してほしいですね。
ご覧いただきありがとうございました。